古民家移築の工程の一つ「刻み直し」とは?

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こんにちは(^-^)

古民家移築の刻み直し、真っ最中です!

改めてですが、人が住まなくなった民家、特に古い民家(古民家とよばれるもの)の活用方法は様々です。

・移住者が買いとって(または譲りうけて)これまで通り民家として利用したり

・オシャレな古民家カフェに改修されたり

・リノベーションされて宿泊施設などの商業施設になったり

・壊されたり・・・

そんな中「移築」という方法があります。

古民家移築とは、今建っている古民家を分解して、他の場所へ持っていって、建て直す、という方法です。

当たり前のことを書きましたが・・・汗

自分たちは、その古民家移築を日頃から手がけさせていただいてます。

移築というと、

「解体する → 運ぶ → 建てる」

というイメージになるかと思います。

まさにその通りなのですが、途中にとっっっても重要な工程があるのです!

「解体する → 刻み直し → 運ぶ → 建てる」

古民家移築では、絶対に避けては通れない「刻み直し」という工程があります。

これはお客様の目には見えにくい工程、そして地味な作業です。汗

しかし、私たちにとっては「もっとも難しく、もっとも重要な工程」といっても過言ではないのです!

では、一体どんなことをしているのかと言うと・・・、

刻み直しの目的は、主に二つ、

  • 傷んでいる部材の修繕
  • 間取りの変更や部材の架け替えのための加工

となります。

  • 傷んでいる部材の修繕

古民家は築年数100年以上のものも多くあり、その長い期間で、蟻害や水による腐食で部材が傷んでいることがあります。

というか、ほぼ何処かしらは傷んでいます。土台や外周りの柱の根元などは特に傷みやすい箇所となります。

そこで私たちが修繕を行うわけです。

傷んでいる部材をまるごと新材に入れ替えてしまえば話は早いのですが、それでは古民家を移築する意味(意義?)が半減してしまうため、傷んでいる根元だけを補修する「根継ぎ」という作業を行います。

「金輪継ぎ」という継ぎ手を用いて、古材と新材を接合し、一本にするわけです。

これが2本や3本だったら良いのですが、多いときは20本、30本という数になることがあります。

(今がまさにそれ・・・)

ただし、屋根の雨漏りで梁が傷んでいる場合などは、まるごと新材に入れ替えてしまうこともあります。

  • 間取りの変更や部材の架け替えのための加工

古民家を移築するときには、間取りの変更がともなうパターンが多くあります。

というのも、昔ながらの古民家の間取りでは、現代のライフスタイルになかなかマッチしないことが多く、間仕切りを増やしたり、水回りを細かく区切ったりする必要があるからです。

商業施設として移築する場合でも、何らかの間取りの変更は発生します。

そのため、梁の位置をズラしたり、新しく柱を追加したり・・・様々な加工作業が発生するのです。

このような刻み直しの作業は一か月~三か月の期間を必要とします。

ですので、解体をしてすぐに建てる、というわけにはなかなかいかないのです。

刻み直しをどこまで正確に、シビアにやっておけるかで、上棟がスムーズに進められるかが決まるといっても過言ではないのです。

簡単な仕事ではないので、プレッシャーもありますし、頭を悩ませることも多々ありますが、とてもやり甲斐があり、楽しい作業です。

ある意味、古民家の移築とは、昔の職人さんとの共同作業ともいえます。

こういった仕事をできることに感謝しながら、引き続き頑張って作業していきます(^-^)

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弊社では、古民家の移築を行っております。

住宅として、別荘として、店舗として・・・。

古民家移築にご興味のある方は、是非お気軽にお問合わせください(^-^)

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