今回は一番の特徴でもある、懸造り部分について紹介していきます(^-^)
その他の部分の紹介については、コチラから→ 【懸造りの古民家】
まず、懸造りの全景はこんな感じ↓↓↓
不規則な自然の中にあって、直線的なタテとヨコのラインがとっても印象的です(^-^)
もう少しアップで見てみるとこんな感じ↓↓↓
下から見上げると、より迫力がありますね!
そもそも「懸造り」とは何なのか...
分かりやすい説明文をWikipediaから引用すると、
懸造(かけづくり)は、崖などの高低差が大きい土地に、長い柱や貫で床下を固定してその上に建物を建てる建築様式。主に寺社建築に用いられる。崖造、舞台造などとも呼ばれる。
と書いてあります。日本で一番有名な懸造りは「清水の舞台」ですね。
今回は造成により地盤面を水平に整えていますが、表側と裏側の高低差を解消するために懸造りを採用しました。
ベタ基礎に比べると、柱が立っているポイントに大きな荷重がかかるため、柱の下にはマツ杭を支持層まで打ち込み、その上にスラブを打設し、その上に独立基礎を設けています。
柱は桧の四寸角を基本として、特に荷重のかかるポイントには五寸角を使用しています。
通し貫はクサビで固定することが多いですが、今回はすべて込み栓で固定しています。
間近で見るとこんな感じです↓↓↓
ジャングルジムみたいですね(^^;
貫のジョイントの位置は千鳥(交互)にして、弱い部分ができないように、全体で絡み合うように組むことで強度を確保しています。
↑↑↑こんなふうにして組み上げていきます。
数百本の込み栓をひたすら打ち込んでいくので、後半はまったく手に力が入らなくなります(^^;
今回は懸造りについて紹介しました。
今の時代でも、こういった造りがもっともっと見直され、いろいろな建物に組み込まれたらいいな、と個人的は思います。
懸造りは構造自体の美しさが素晴らしく、その強さも長い永い歴史の中で証明されているはずです。
昔ながらのやり方だけが良いというわけではなくて、現代の事情に合わせながら、この先も残していきたい素晴らしい造りです(^-^)
最後に、黄昏時に映える懸造りです↓↓↓
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